2011/08/13

Fiskars Excursion

ヘルシンキから西に85キロにフィスカルスという小さな村があります。
ここはフィスカルス社という世界でも有名な刃物メーカー発祥の地で、17世紀以降、刃物の製造を主として栄えました。

かつて使われていた工場は今は改修されて、ギャラリーや家具の製作などが行われる場所となっています。

サマースクール4日目はそのフィスカルス村を見学。木材の製材プロセスや家具作りの現場をみてきました。



森に生えているいろんな木を見て回る。
これは楓。



これはもみの木。

などなど。



なつかしの木材見本。留学最初の頃、見分けテストとかやったな。
今回3種類くらいわかった笑



こちらは製材所。
製材はまず、丸太を5cmほどの厚さにスライスして



乾燥させます。木は乾燥すると徐々に変形していくので、家具や建物などに使う際は変形がおこらないよう、まず乾燥させるのです。

上の写真は屋外にて天日乾燥の様子。



こちらは倉庫内での屋内乾燥の様子。屋外で太陽に当てて乾燥させるよりも、ゆっくり乾燥させるのでひび割れや変形が少なくなるそうです。将来有望な木は、この方法で乾燥させます。



ガイドさん曰く、乾燥期間は厚さ1cmにつき1年、この厚さだと約5年かけるのがよいとか。

育つのに何10年、乾燥にさらに5年ってすごいな。



乾燥完了。



用途に合わせてカットされます。



加工されて



椅子になりました。



テーブルにもなり、



家にもなり。



食器にも



船にも



楽器にも。

用途によって使う樹種が違い、乾燥方法、カットの方法、仕上げの方法も時と場合によって様々で、木とは奥が深いものです。

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